女遊びが肥やしにならず 桂文枝“愛人醜聞”で汚れゆく晩節
「つまるところ、まったく懲りていなかった」(演芸関係者)ともっぱらだ。桂文枝(74)が昨年末に不倫疑惑を報じられた日本舞踊のセンセイと公私混同の付き合いを続け、上方落語協会会長として選考に関わった演芸場の名称の一般公募に関与させたとされる騒動――。文枝は「喜楽館」とする案を伝え、この女性に応募させた揚げ句、それをプッシュし採用させていたというのである。
文枝と名称決定を行った「新開地まちづくりNPO」の高四代理事長(70)が「公募のルールに直接違反しないが、モラル的な問題はあると思う」とするなど、批判が相次いでいるが、当人は会見はおろかコメントも出していない。「女遊びは芸の肥やし」「浮気は男の甲斐性」と、やり放題やってきた世代だけに、今回の騒動で罪悪感を持っているかすら疑わしいのだ。しかも、明るみに出た文枝の不倫は演歌歌手の紫艶に続いて2度目。日舞のセンセイとも別れ話でトラブルになり、今回の命名騒動が発覚するというお粗末である。
芸の肥やしとは、もともと芸人、これはお笑いタレントではなく歌舞伎や落語など芸事に携わる者たちの用語。女形を演じたり、女心を表現するうえで芸者からしぐさや表情を学んだりしていたとされる。