「ミッドウェイ」勝つはずのミッドウェー海戦でなぜ負けた
ミッドウェー海戦は「運命の5分」といわれる。攻撃機の発艦があと5分早ければ負けなかったとの考えだが、今では否定されている。5分で全機を出撃させるのは不可能だからだ。
そもそも1次攻撃でミッドウェー島に敵機がいなかったときにワナだと気づくべきだった。また、山本の真の目的が敵機動部隊壊滅だったことを南雲は理解できなかった。しっかり説明しなかった山本も悪い。
かくして大戦果をあげて米国と講和に持ち込もうという山本の計画は頓挫。海戦後、山本はあちこちの前線を視察し、43年にブーゲンビル島上空で戦死した。その行動から「山本は死に場所を求めていた」といわれている。
(森田健司)