「昼顔」の名をもらい…娼婦を楽しむ美しい貴婦人の二面性

公開日: 更新日:

1967年 ルイス・ブニュエル監督

 C・ドヌーブが24歳の全裸をシースルーで披露した快作。ブニュエル作品にしては分かりやすい。先日BD&DVDが発売された。

 セブリーヌ(ドヌーブ)は医師の妻として上流階級に身を置く美女。不感症を理由に夫とはセックスレスだが、半裸にされて男にムチ打たれる自分を妄想している。

 ある日、彼女は街の売春宿で良家の夫人が体を売っていると聞き、興味を抱く。数日後、売春宿の面接を受けて「昼顔」の源氏名をもらい、男たちに身を任せる。カネが目当てではない。背徳の快楽に酔いしれたいのだ。

 セブリーヌは下卑た男どもに抱かれ、陶然たる表情で「最高に感じたわ」と呟く。だがチンピラの客に好意を抱いたことで運命が一変するのだった……。

 人も羨むセレブ美女が夫とのセックスを拒絶しながら体を売るのは現代の日本でも起きている。「自分が商品になる感覚がたまらない」「お客から愛情の言葉を受けると涙が出るほどうれしい」「一日に何人もの男性と肌を合わせたい」などさまざまな理由でヘルスやソープでバイトしている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動