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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

謙遜やグチ捨てアルコ&ピース平子はポジティブ見出す愛妻家

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 普通、年を追うごとに、夫婦は倦怠期などに陥りがちだが、平子はむしろ逆。「中年の女としての、深みのある情欲」のようなものを感じるというのだ。

「今の僕の状態を第三者として俯瞰で見たとき、『人妻と一緒に住んでいる』って見方ができるじゃないですか」(Diverse「TOFUFU」17年2月7日)

 それはシチュエーション的にものすごく「エロい」ことだと考える。そうすれば「お母さんになった真由美」も「生活感出てきた真由美」も「ちょっと身体のライン崩れてきた真由美」も、何でも“燃料”になると。

 また、平子は謙遜や愚痴を口にしないように決めている。言霊としてそれが本当になってしまうからだ。

 だから、彼は好きは「好き」、かわいいは「かわいい」と、言葉にして本人にも周囲にも言うのだ。そうすれば、彼女は「かわいい」ままでいてくれるから、より「好き」になっていく。

 平子は、フジテレビの「超ハマる!爆笑キャラパレード」(現ネタパレ)で登場した「意識の高い系IT社長」瀬良明正のキャラでも注目を浴び、そのキャラのまま、CMに出演したりもしている。どんな状態でもポジティブな要素を見いだし、過剰な言葉で社員たちを鼓舞する姿は、妻への愛を語る平子そのものだ。瀬良社長に扮した平子は言う。

「今、すごく暗い時代じゃないですか。そうなると選択肢は1つなんですよ、上向くしかない。もうどん底なんですから、上しか向けないんです。簡単なんですよ」(マイナビ「マイナビニュース」16年4月13日)

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