尽きぬ破天荒エピソード…それでもショーケンが愛された訳
「4度逮捕された萩原健一さん、3度逮捕された内田裕也さんは“カリスマ”と持ち上げ、新井浩文さん、ピエール瀧さんは徹底的に糾弾し、『復帰は許さない』とするのはなぜなんでしょう。素朴な疑問です」
これに「ダウンタウン」の松本人志(55)はテレビで「それは当時はめちゃくちゃ叩かれたから」と言い、ワイドショーなど芸能マスコミの張り込みや直撃取材が今とは比べものにならず、相当にバッシングされていたと証言した。しかしながら、萩原さんはそれでも懲りなかったのか、反省していたのか。結果、4度の結婚と4度の逮捕というハチャメチャな人生を送った。
「ショーケンは共演した女優には必ずといっていいほど手をつける。そういう噂もあって、あるコワモテの芸能プロが『何かあったら言え。ボコボコにしてやる』と半ば公言し所属の女優さんを送り出したところ、顔合わせだか製作発表のときに『ああ、あなたがそうですか』と女優に言い、ショーケンは『頑張ってください』って頭を下げた。長い物には巻かれろじゃないが、いつも強引でメチャクチャというわけじゃない部分もあったね」と故人を知る映画関係者は振り返る。
豪放磊落にして、ときに小心。だからこそ、最後には誰からも愛され、そして許されたのだろう。