小泉進次郎氏には映画「フロントランナー」を観て欲しい
映画パーソナリティー&映画心理カウンセラーのコトブキツカサが“今、旬な”人々に映画を処方して、より良い日々を送っていただこうという勝手なコラム。
端正なルックスから女性人気も非常に高い政界のサラブレッド。将来は総理大臣になるのでは、と噂されている衆議院議員・小泉進次郎氏。応援演説では地元の方言や特産物を絡めたスピーチで観衆を沸かせ、滝川クリステルさんとの結婚記者会見では、爽やかな対応で国民の支持を得ていたように見えましたが、最近、潮目が変わった感が否めません。環境大臣に任命されたことで矢面に立たされる場面が多くなり、記者の質問に対してのポエム的な返答や「セクシー発言」などで物議を醸しています。
そんな進次郎氏に今回処方したい映画は、ヒュー・ジャックマン主演の「フロントランナー」です。この作品は、実在したアメリカの政治家ゲイリー・ハートの栄光と転落を描いた物語。ゲイリーは国民的人気も高く、1988年の大統領選挙の際、史上最年少で民主党の候補になりますが、スキャンダルが明るみに出て、支持率は急落。マスコミ対応を迫られる中、ゲイリーは心配する側近たちに対し「些細な報道なんかにいつまでも構っている場合ではない!」と突っぱねてしまいます。カリスマ性もあり、国民だけでなく秘書やブレーンたちからも高い支持を得ていたゲイリーだが、自分の置かれている立場に慢心してしまい、次第に周りが見えなくなり、独善的になっていく。