森七菜は「すごい女優になる」 広瀬すずが絶賛した演技力
森七菜はどんな役でも説得力がある演技を見せ、視聴者を引き込む力を持っている。「天気の子」以前に撮影が行われて、今年1月に公開された岩井俊二監督の最新映画「ラストレター」の撮影現場で、松たか子の高校時代を演じた新人の森を見て、共演した広瀬すずが「絶対、凄い女優になる」と絶賛したというエピソードも残されている。
映画「天気の子」公開前に初めて森七菜にインタビュー取材でお会いしたとき、彼女は積極的に話してくれて、謙虚さと人懐っこさが印象的だった。しばしばクールな役を演じるイメージとは違っていたので意外だったが、彼女から「小さい頃に大阪で暮らしていたので、基本的に関西人なんです」と聞いて納得した。
女優のタイプとして野球の投手にたとえるなら、新垣結衣や広瀬すずが毎回確実に打ち取りながら試合を組み立てる先発完投型だとすれば、森七菜は最終回のマウンドに登場して160キロの剛速球や魔球のような変化球を駆使するクローザータイプだ。しかも、森の凄いところは、抑え投手として活躍した翌日には先発して楽々と完投してしまいそうな、両面の魅力を兼ね備えることである。
現実にそんな投手がいたらチームの救世主になるだろうが、森七菜もまた時代の救世主になりうる、抜群の才能を持つ女優だ。 (つづく)