渡部建の謝罪会見 原田龍二や円楽に学ぶべき“潔さと愛嬌”
芸人らしい愛嬌があった三遊亭円楽
一方の円楽の会見には、芸人らしい愛嬌があった。冒頭こそ目を潤ませたが、「『老いらく(の恋)じゃなくて円楽(略)。円楽あらため老いらくと呼んで」と切り返し、不倫の謎かけをせがまれると本職ではないと言いつつ「東京湾を出ていった船と解きます。航海(後悔)の真っ最中」、続けて「(江戸時代の通貨)天保銭と解きます。今では通用しません」と、自分の騒動を洒落のめしてみせた。
悪びれつつも開き直るあたり、いたずらが見つかった悪ガキのようだ。ネットからも「さすが落語家」「遊びは芸の肥やしと言うから、もういいのでは」との声が飛び、最終的には非難から許容へと旗色が一転してしまうほどだった。翌年、再び同じ女性と密会しているところを撮られたが、懲りないのも愛嬌と受け入れられたのか、大きな騒動とはならなかったのだから大したものだ。 (つづく)