韓国映画「SEOBOK/ソボク」は 「クローンES細胞捏造事件」を彷彿とさせる
騒動は翌年に調査委員会が「論文は虚偽だった」と断定するまで続いた。その後、教授は詐欺や横領などの容疑で起訴され、執行猶予付きの有罪判決を言い渡されている。
■愛犬のクローンで10万ドルのビジネス
こうした背景もあり、2014年に理化学研究所の小保方晴子さんらによる「STAP細胞」論文が物議を醸すと“日本の黄禹錫”と報じられた。
ちなみに、ファン教授は熱狂的な支持者の協力もあり、今も健在で研究を続けている。そもそも犬のクローン作製には成功しており、本物と認められていたのだ。2018年には「死んだペットを10万ドル(約1100万円)でよみがえらせる」というクローン犬のビジネスを開始した。賛否が分かれているが、世界中の富裕層から依頼が相次いでいると報じられた。15年前に地獄を見た教授の復活劇は映画以上にドラマチックだ。