キラー・カーンさん「警察は謝罪できないのか」自転車ひき逃げで書類送検も不起訴に
■家族は米国に…「オレはこのまま日本で生きていくつもり」
家族の支えが欲しいところだが、27、28歳の頃に結婚した米国人女性と2女1男の子供たちは米フロリダ州在住だ。
「家族を呼びたくても、今のオレにはそんなカネはない。フロリダにはオレが建てた家があり、女房と37歳の長男はそこに住んでいるから、家族は『帰ってこい』と言ってくれる。でも、アッチは公的医療保険制度がないから、医療費がバカ高くてとても暮らせない。それに、女房が日本での慣れない暮らしにまいって、子供を連れて帰国してから、もう36年以上会ってない。電話はしょっちゅうしてるとはいえ、手ぶらでいきなり帰れないよ。オレはこのまま日本で生きていくつもりです」
長女が結婚し、2年前には初孫の男の子が誕生。孫に会いたい気持ちをグッと我慢し、まずは仕事探しなのだ。
さて、新潟出身のカーン(本名・小沢正志)さんは、高校を中退し春日野部屋に入門したが、71年、スカウトされ、力士を廃業して日本プロレスに入門。モンゴル人に扮した辮髪にヒゲ姿で、日米で活躍し、とくに米国では、マディソン・スクエア・ガーデンなど大会場のメインの試合でヒールとして、大歓声のなか戦った。