ジャニーズ事務所と週刊文春の「23年戦争」…“少年愛”の暗黒史をえぐり続ける果敢
文春は、「学校に通えないスケジュールを課すなど子供たちを預かる教育的配慮に欠ける」「少年たちと契約を交わさないため、その結果、少年たちに給与面での待遇差など不利益が生じている」と批判し、中でも深刻なのが、ジャニー喜多川社長による少年への性的虐待だと追及したのである。
「誘い文句は『ユー、今日ウチへ来る?』。そして少年たちを寝泊まりさせていた自宅やコンサート時の滞在先ホテルで、性的な行為を繰り返していた」と報じた。
当時、10人以上の元ジュニアたちが被害を打ち明けたという。
〈マッサージは筋肉がほぐれて本当にうまい。でも、パジャマを脱がすと、すぐに口です。いつも歯が当たって、痛いんですよ〉(文春1999年11月11日号)
こうした行為は青少年健全育成条例や刑法の強制わいせつ罪に抵触する可能性もあったと、文春は難じている。
ジャニーズ事務所はすぐに動いた。1999年11月、文芸春秋に対して名誉毀損の損害賠償(計1億700万円)を求めて提訴したのである。