「ビックリハウス」元編集長・高橋章子さん 子育てと介護を経て今は「ペットの世話に1日3時間」
「ビックリハウス」編集長時代の30歳のとき、他誌の編集者と結婚して長男を出産。41歳で年下のテレビのディレクターと再婚して次男を、45歳で長女を出産した。
「結婚生活の実態は2回ともあまりなくて、2人目ともとっくの昔に別れた。養育費をくれなかったから、テレビや講演の仕事がなかったら大変だったろうね。子育ては両親や友達がずいぶん助けてくれた。私がいないときに家に来て、カレーライス作ってくれたり、掃除してくれたりね」
長男は精神保健福祉士、次男は准看護師になり、長女はトリマーになるべく勉強中。3人とも未婚で、孫はまだだ。
「私の両親は2人とも認知症になっちゃったんで、私は一人っ子だから、10年近く前に子どもたちを連れて実家に戻って、両親を最後まで介護したの。オヤジは令和元年の夏に96歳で、母はその半年後に95歳で、2人とも老衰で亡くなった。介護してた6年間は、体位変換したり、朝4時半に起きて鼻からチューブで栄養を入れたり、痰の吸引、オムツ交換、摘便(直腸に指を入れて便を排出させること)……。大変? いや、介護だって発見があって、結構面白かった。人生良いことばっかりじゃ、つまらないよ。両親が亡くなってからは、のんびり7時半に起きて、寝るのは12時ごろだね」