頑張れ「おむすび」! 見せ場のパラパラダンス、感動が半減した“いろいろ”を振り返り

公開日: 更新日:
コクハク

第4週「うちとお姉ちゃん」#20

【朝ドラのツボ!】

 結(橋本環奈)たちハギャレン(博多ギャル連合)が、ついに糸島フェスティバルでパラパラダンスを披露する時が来る。ところが、結は緊張のあまり出だしで振りを間違えて戸惑ってしまう。

 さらに観客席にいる恵美(中村守里)たち書道部の面々は、ギャルたちの登場に難色を示し、冷めた目で見る。

 そんな劣勢の中、他のハギャレンメンバーは踊りながら結を励まそうとする。


【こちらもどうぞ】ついに結(橋本環奈)黒ギャル姿のお披露目! もう一つドラマにのめり込めない要因は…

【本日のツボ】

不死身の祖父・永吉(松平健
 ※※以下、ネタバレあります※※

 ハギャレンのパラパラダンス、まずは拍手を送りましょう。そのうえで、そもそもですが、パラパラは手だけの振り付けが大半で、誰もが簡単に踊るのが売りだったと記憶しているのですが、なんだか複雑すぎて、結が振りを忘れてしまうのも仕方がないか、と。

 そんな結をみんなで励まし、その様子を見ていた観客たちも徐々に拍手して一緒に盛り上がり、会場に笑顔があふれ、ひとつになっていく――という感動的なシーンのはずが、いろいろ気になって、感動も半減でした。

 まず、ギャルたちを毛嫌いして冷ややかな目で見る人や、あからさまに席を立つ人までいて、いくらなんでもやり過ぎではないでしょうか。でもって、それもこれも、最後に拍手喝采で盛り上がるための前フリだったのがバレバレでした。

 さらに、永吉です。昨日の放送回のマジックショーで、ひみこ(池畑慎之介)に剣で突かれ「痛たたたた」となり、袖にはけた永吉でしたが、てっきり、今日はその後、どうなったのかを見せてくれるのだろうと思っていたのですが、見事にスルーでした。

 永吉のマジック失敗シーンは必要だったのでしょうか。伏線というやつで、のちのち回収されるのでしょうか。不死身の永吉が気になって、ステージに集中できませんでした。

 結局、栄吉がステージ上で「その声は結」と言ったことで、父・聖人(北村有起哉)にもバレるというワチャワチャシーンに、憧れの風見先輩(松本怜生)に彼女がいた件、傷心の結に翔也(佐野勇斗)が接近…と、後半バタバタとまるでパラパラ漫画のように物語が流れていき、感情が追いつきません。

 来週は涙なくしては見られないそうです。そんなにハードルをあげて大丈夫なのかなあと戦々恐々。



(桧山珠美/TVコラムニスト)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    MLBやトランプびいきのFOXまで「頑張れ大谷!」 米国人の敵愾心はハンパなくても背に腹は代えられず

  2. 2

    松重豊が明かしていた強烈プロ根性 「孤独のグルメ」10年以上でも太らない理由は「意識」

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    松重豊以外も食べる! テレ東「それぞれの孤独のグルメ」に賛否両論…映画化区切りに“五郎さん引退説”も

  1. 6

    バスケ男子代表PG河村勇輝 NBA生き残りは《172cmの低身長生かした防御力》がカギ

  2. 7

    自民裏金議員「落選濃厚」20人リスト…非公認6人+比例重複なし14人が“ドボン”の瀬戸際

  3. 8

    巨人阿部派コーチ全員集合で…辞める?配置転換?二岡ヘッドの処遇が宙ぶらりん

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    逆風の石破自民「重点選挙区40」の波紋…残り5日“守りの選挙戦”で勝てない候補を切り捨てか