糖尿病予防で男性が見習うべきは「昭和の父とOL」
「2007年までの10年間の国民健康栄養調査を見ると、糖尿病患者数は男性は9.9%から15.9%に増えていますが、女性は7.1%から7.3%と微増です。しかも、女性は60歳代以外はすべての年代で減少していますが、男性は50歳代以外は激増しているのです」
日本の男性と女性は何が違うのか。
「この10年間のBMI(体格指数)の違いです。女性は全年齢層で落ちているのに、男性は逆に増えている。つまり、女性はやせる努力をし、男性は少しくらい太っている方が健康なんて話に安心して怠ってきた。その差なのです」
<自宅の晩酌から始める>
かといって、すぐに食事の量を減らそうにも、できない相談だ。そこで最初に始めるべきは、自宅で晩酌をすることだと牧田院長は言う。
「最初に野菜や魚、肉を、最後にご飯などの炭水化物を、時間をかけて取る。これが血糖値を上げない食べ方です。実は昭和のお父さんの晩酌がまさにコレ。お酒は血糖値を下げます。さらなる効果を狙うには、ビールやお酒でなく、欧米の研究でやせる効果が証明されている白ワインを飲むことです。このとき、お水を1リットルくらい飲むといい。血液中のアルコール濃度も薄まり、お勧めです」