インフルやノロの季節でも…手を洗いすぎると病気になる
殺菌効果がある石鹸やハンドソープは、一部の病原菌や真菌にしか効果がない。
ノロなどのウイルスのほとんどは殺せないが、必要な常在菌は殺してしまう。通常の石鹸やハンドソープは、それ自体に殺菌効果はないが、主成分である界面活性剤が常在菌を洗い流してしまう。
なんとなく、病原菌や汚れをしっかり落とせそうな気がして使っている人がほとんどだろうが、逆効果といってもいい。
「手を洗う場合は、流水か40度程度のぬるめのお湯で洗い流すのがいいでしょう。ゴシゴシと手をこする必要はありません。ぬるめのお湯は皮膚に付着している病原菌の表面を膨張させ、流れやすくする効果があります。常在菌には影響しないので、おすすめです」
常在菌がしっかりと存在していれば、皮膚は弱酸性の膜に守られてスベスベな状態が保たれる。こうした皮膚なら病原菌は付着しにくいし、付着しても水で洗うだけで流れてしまうという。そもそも、石鹸やハンドソープはいらないのだ。