喉が痛い…数時間で窒息死もある「急性喉頭蓋炎」の怖さ
「風邪の季節が終わったいま、喉が痛いのはたばこによるダメージか、声の出し過ぎ。あめ玉でもなめて安静にしていれば自然と治るさ」
そう甘く見ている人は考えを改めた方がいい。喉の痛みの中には、数時間で喉をふさぎ死に至る病気もあるからだ。
都内のスーパーに勤める江藤博文さん(仮名、51歳)が喉の異変に気づいたのは夕食時。食欲がなく、そばを食べようとしたが、痛くて喉を通らなかったという。
「声を出すのも大変でした。最初は、疲れのせいで風邪でもひいたのかな、と思いました。消費税アップに伴う駆け込み需要や値段表示変更で深夜まで本当に忙しく働いていましたからね。たばこを吸う量も増えていました」
うがいをしたり、市販の風邪薬を飲んだが、一向に喉の痛みが消えず、近くの内科医院へ。喉を診てもらったが、扁桃も腫れておらず、「ゆっくり休みなさい」といわれ帰宅した。
ところが、どうにも喉が痛くて我慢できない。改めて総合病院へ行ったところ「急性喉頭蓋炎」と診断され、即入院になった。