500万人が悩む「便失禁」 保険で症状を改善できる

公開日: 更新日:

「トイレに間に合わず“大”を漏らしてしまった」「気が付いたら、パンツに茶色いシミがついていた」――。
 便を漏らしてしまう「便失禁」に悩む人は全国に500万人いるという。

 便失禁は、通常の排便とは別に、便をしばしば漏らしてしまうこと。2つのタイプがある。便意は感じるが、排便を我慢できずにトイレにたどり着く前に便を漏らしてしまう切迫性便失禁と、知らないうちに漏れている漏出性便失禁だ(以下、切迫性と漏出性)。

「切迫性は比較的若い人に多く、漏出性は高齢者に多い。切迫性と漏出性のどちらもある人もいます」と言うのは、東京山手メディカルセンター(旧・社会保険中央総合病院)大腸肛門病センターの山名哲郎部長だ。

 肛門を締める肛門括約筋には、意識的に締める外肛門括約筋と、無意識に締める内肛門括約筋がある。切迫性は「外」が、漏出性は「内」が、うまく働かない。

 原因はまず、肛門括約筋の外傷。自然分娩による会陰裂傷、複雑痔ろうや直腸がん手術などが関係している。次に、神経系の異常。これに関係しているのは、脊髄損傷などの脊髄の障害や、認知症など脳の障害。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」