痔にあらず…お尻から“大量出血”は「大腸憩室」が原因

公開日: 更新日:

 大腸憩室は、この10年間で患者数が2倍に急増している病気だ。お尻からの出血で救急搬送される患者の半数は大腸憩室出血だという。最近、大腸憩室の新治療法が注目を集めている。聖路加国際病院消化器内科・石井直樹医師に話を聞いた。

「大腸憩室は、腸の中の圧が高まって大腸の壁の一部が外に飛び出す病気です」

 その様子は、餅を焼いた時にプックリ膨れ上がるところと似ている。

「大腸は横行していますが、欧米人は左側のS状結腸の壁が外に飛び出ていることが多く、日本人などアジア人は右側の上行結腸が飛び出ています。左側の大腸憩室は食物繊維の不足した食生活を送っているとできやすい。右側ははっきりした原因がわかっていません」

 日本の食生活は欧米化が進み、食物繊維の摂取が少なくなってきている。そのため、欧米人と同様に、左側にも大腸憩室ができている人が多い。1個だけということはほとんどなく、大腸の左右あちこちに数百個もできる人もいる。

 大腸憩室が怖いのは、大量出血のリスクがあるからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動