「陰部神経痛」を知らずに痔の手術を受けてはいけない

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 人には相談しにくい病気のひとつに「痔」がある。お尻の違和感や痛みに耐えかね、勇気を振り絞って病院を受診、「痔」の治療を受けても、症状がまったく改善しないことがある。そんな時は「陰部神経痛」を疑った方がいいかもしれない。

 関東在住の50代の男性Aさんが地元の総合病院で「痔核」と診断されたのは3年前のこと。

 ステロイド系の薬を使う治療を続けたが一向に良くならない。それどころか、痛みは日を追うごとにひどくなり、椅子にも座れず、立って食事をするほどに。

 ついに主治医から「手術しましょう」と提案され、その気になったAさんだったが、“待った”をかけたのは妻だった。

「“手術をするなら、その前にセカンドオピニオンを受けておいた方がいい。ひょっとしたら別の病気という可能性もある”と強く勧められたのです」(Aさん)

 友人の紹介もあり、東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科へ。そこで告げられたのが「陰部神経痛」だった。治療を担当した後藤友彦医師が言う。

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