「陰部神経痛」を知らずに痔の手術を受けてはいけない

公開日: 更新日:

「陰部神経痛がなぜ起きるのかは、わかっていません。恐らくは陰部神経が通過する骨盤の溝を覆う内閉鎖筋が何らかの原因で神経を圧迫しているのでしょう。ところが、肛門の痛みなので、Aさんの主治医のように痔の手術を行おうとする医師がいるのです。しかし、痔の痛みではないので、当然手術では治りません。痔との違いは直腸診を行い陰部神経を圧迫したときに圧痛点があれば陰部神経痛の可能性が高いのです。肛門の左後方に痛みの“最強点”がある場合が多いです」(後藤医師)

 従来の治療法は痛みのある場所へのマッサージや抗うつ薬の投与、神経ブロック注射などだが、その効果は一時的だった。

 後藤医師の治療法は5センチほどのステンレス製の電気鍼を仙骨孔や肛門の周りのツボに刺し、21ボルト、150マイクロアンペアの直流電気を5秒間流すというもの。

「時には漢方薬を併用することもあります。私はこれまで300人以上の陰部神経痛の患者さんにこの治療法を行ってきましたが、週に1回、都合5回で、治療前の痛みを10とすると3~5程度に痛みが軽減したという人が8割ほどです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭