涼しい夕方でも油断は禁物…「熱中症対策」4つの落とし穴
Bさんはビールも飲んでいた。アルコールも脱水症状に陥りやすい原因になる。
■帽子の汗に注意
直射日光を避けるために、外出時は子供に必ず帽子をかぶせていたCさん(31)。公園で遊ばせていると、子供がぐったりしてきた。日陰に寝かせ、足の付け根やわきの下を冷やし、ウチワであおいでもよくならず、病院へ。診断は熱中症だった。「水をこまめに飲ませていたのに」と話すCさんに、医師は「帽子の下の汗も問題になる」と言った。
「帽子をかぶり続けると頭に汗をかき、頭の湿度が高くなって熱中症を起こしやすくなるのです」
帽子は熱中症対策に有効だが、汗をこまめに拭き取ることを忘れてはいけない。
■水イッキ飲みは“補給”にならず
「喉が渇いてから飲むのでは遅い」とよくいわれる。さらに、イッキ飲みも対策にはならない。Dさん(40)は買い物に出かける前に1リットルほど水を飲んだが、帰り道、熱中症に。
「イッキ飲みでは水は体内に吸収されません。ペットボトルを持ち歩き、少しずつ飲むことが大事です」