夏こそチャンス 「高血圧の薬」をやめる2つの条件とは
■1週間は“試運転”
夏に薬をやめるには、「毎朝、自宅で血圧を測定している」「120/80台を、最低でも半年以上キープしている」の2つの条件を満たす必要がある。
「薬を複数錠飲んでいる人は、今の錠数から1錠減らすようにしてください。3錠なら2錠、2錠なら1錠になります。1週間、毎朝血圧測定をし、4日間以上、130/85以上にならなければ、そのまま減らした、あるいはやめたままで構いません。毎朝の血圧測定は継続し、130/85を超えたら、服薬の再開を検討し始めます」
朝の血圧測定は、起床後すぐに行ってはいけない。
「起床直後は自律神経が切り替わるので、普通の人でも一過性に血圧が上がります。できるだけ起床後30分以上すぎてから、測るのが望ましい」
残念ながら、先に挙げた条件を満たしていない人は今夏、薬をやめる、減らすことは難しいが、来夏に向けて今から食生活改善に努めるべきだ。
ちなみに、薬をきちんと服用し、減塩もしているのに血圧が下がらなければ、「高血圧薬が自分の体にあっていない」「ストレスによる高血圧」「手術で治る高血圧」のどれかの可能性がある。