老いても避けたい「骨粗鬆症」 知っておくべき判定法と治療法

公開日: 更新日:

 骨質は、糖尿病、腎機能障害、関節リウマチといった内科疾患があると低下する。まずは、これらがないかを知るべきだ。

 骨質の程度を測る検査はいくつかあるが、健康保険適用外や研究目的など一般的ではない。しかし、椎骨のレントゲンを調べると「骨質の情報」を取れるという。

「簡単に言えば、骨折しやすい骨かどうかがわかる。もちろん、現在すでに骨折が起こっているかどうかもわかります」

 親がピンピンしているから骨折していない――と思うかもしれない。骨粗鬆症による背骨の骨折は、骨がつぶれて変形していくので、痛みがない。3分の2は自覚症状がないといわれているのだ。身長が縮んでいたら要注意だ。

 検査の結果、骨折がすでに起こっていれば、すぐに薬物治療になる。ビスホスホネート薬など骨の破壊を抑制する薬や、フォルテオなど骨の形成を促進する薬を用いる。比較的作用がきつい薬だ。

「ごく少数ですが、長期的に使うと“薬の影響による骨折”を起こしやすくなるという副作用があります。ただ、すでに骨折があり、骨密度のYAM値が70%未満の人は、治療しなければ10年以内に6人に1人が“骨粗鬆症による骨折”を起こします」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動