保険適用拡大でも喜べず…「禁煙治療薬」はこんなに危険

公開日: 更新日:

 禁煙するのは世の流れとあって、厚労省は禁煙治療の保険適用を拡大しようとしている。これまでの対象は、「1日の喫煙本数」と「喫煙年数」を掛けて計算した数値が200以上に限られていたが、この条件を外すという。厚労省の諮問機関・中央社会保険医療協議会で議論され、早ければ来年度にも実現する見通しだ。

「条件式による選別は、喫煙年数が長い中高年やヘビースモーカーには有利ですが、1日の喫煙本数が少ない人や未成年を含む若年者は不利になります。しかし、保険適用から外れる人もニコチン依存になりやすく、やがてたばこによる健康被害を招くのです。そこで、条件を外して、保険適用を拡大すれば、厚労省の一時的な医療費負担は増えますが、将来的には肺がん脳卒中心筋梗塞などに伴う医療費が減る。厚労省は、そんな考えから、禁煙治療の保険適用拡大を検討しているのです」(厚労省関係者)

 禁煙補助薬にはニコチンを含む貼り薬ニコチンパッチと、ニコチンを含まない飲み薬バレニクリンがあるが、問題はバレニクリンだ。米国では「重篤副作用件数ワースト1位」になったこともある危険な薬なのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中丸雄一の密会騒動“体の関係ナシ”で謹慎?アダとなった“旧ジャニーズ随一”お茶の間好感度の高さ

  2. 2

    来年引退決断の柔道ウルフ・アロン「『心残りはある』って言ってしまったんですけど、『やっぱりねえな』と(笑)」

  3. 3

    中日「ポスト立浪」に浮上する“第3の男” 侍J井端弘和監督、井上一樹二軍監督の名前が挙がるが…

  4. 4

    「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」

  5. 5

    寛解直前で数値が上昇…タレントの山本量子さん語るがんとの闘い

  1. 6

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 7

    「海のはじまり」は地に落ちたフジ月9の象徴か…TVコラムニストが薦める意外な視聴者層

  3. 8

    高野連を直撃「甲子園でリクエスト制度なぜ導入されず?」

  4. 9

    大阪万博はうっすらウンコ臭い? “腐った卵”硫化水素が流出も「対策これから」の体たらく

  5. 10

    これも防災対策のひとつ? 「ソーラー充電器」は買っても秘密にしておけ