後悔しない選択は? 医者は「がん治療」をこう選んでいる

公開日: 更新日:

 抗がん剤では、1~2%の人が心不全で突然亡くなっている。この1~2%を非常に低いと考える人もいるだろう。

「しかし水上先生は、心不全で亡くなる患者さんを実際に見てきて、自分が1~2%に入らない自信はない。身辺整理もできず、会いたい人にも会えず、突然死を迎えたくないというのが希望だそうです」

 客観的なデータを、自分の人生観と照らし合わせて判断する。抗がん剤治療の深刻な副作用と生存率をはかりにかけた時、どちらに傾くかは、人それぞれだ。

(2)すぐ結論を出さない

 セカンドオピニオン、サードオピニオン……と納得のいくところまで意見を求める。川嶋教授の知人の医師には、咽頭がんの治療法について37人の医師に意見を聞いた人もいるそうだ。

「医師は基本的にガイドラインに沿った治療法を提案します。『効果があまり期待できない』『自分なら拒否したい』と思っていても、ガイドラインに定められている治療を行っていれば、何か問題が起こっても責任を問われず、訴えられもしないからです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動