後悔しない選択は? 医者は「がん治療」をこう選んでいる

公開日: 更新日:

 医療の素人である患者では、1人の医師に聞いただけではその本心を見抜けない。しかし、複数の医師に意見を求めれば、違う話が出てくる可能性が高い。日本のがん治療は外科医が中心だが、外科医だけに意見を求めても同じような答えになる傾向がある。放射線治療医や腫瘍内科医といった“外科医以外”にも意見を求めるべきだ。

(3)続けられるか?

 がんは保険がきかない治療も多いが、高額で続けられないものには手を出してはいけない。

「また、代替・伝統療法は西洋近代医学とうまく組み合わせてこそ価値があるのですが、代替・伝統医療だけで『絶対に治る』とうたったり、ほかの治療法を否定するうさんくさい医師も残念ながらいる。注意が必要です」

(4)経験者の話をうのみにしない

「『○○さんはこれでがんが治ったから』と信じ込み、○○さんが受けたがん治療を無条件で支持する患者さんも少なくありません。しかし、それが自分に合った治療法とは限りません」

 “勉強不足”の患者も多いと、川嶋教授は指摘する。自分の治療を選べるのは自分しかいない。肝に銘じるべきだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」