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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

肝臓がんは肝炎段階で治療すれば防げる

公開日: 更新日:

 経過が順調なのでしょうか。肝臓がんで治療中のミュージシャン、ムッシュかまやつさん(77)が、ラジオのレギュラー番組に出演。「今回は病室からジョインしています」と状況を説明するなど、元気な声を届けていました。

 番組では、盟友の吉田拓郎さん(70)から励ましのメールを受けたことを紹介。感謝の気持ちからか、拓郎さんから提供された「我が良き友よ」を流していました。私も大好きな曲です。軽妙なトークにホッとされた方も多いと思います。

 事務所の発表などによると、ムッシュは体調不良から5月に精密検査を受け、肝臓がんが発覚。通院しながら治療を受けていたようですが、8月23日に脱水症状で緊急搬送され、そのまま入院しています。

 肝臓がんというと、がんの中でも厄介と思われるかもしれませんが、原因がハッキリしていて、実は予防が可能です。

 肝臓がんは、肝臓そのものの肝細胞がんと、肝臓の内部を通る肝内胆管がんに分けられますが、9割は肝細胞がんですので、ムッシュもその可能性が高いでしょう。

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