視覚障害招く5つの病気は2年に1回の眼科検診で早期発見
PCやスマホが当たり前の時代になり、現代人は目を酷使し続けている。そうした生活習慣の変化に高齢化も相まって、日本では視覚障害を抱える人が増えている。日本眼科医会によると、2030年には200万人に達すると推定されている。光を失う前に、対策が必要だ。
「視覚障害」とは、視力や視野に障害があり、生活に支障を来している状態をいう。
世界共通の明確な基準はないが、「失明」と「ロービジョン」のいずれかを抱える場合を指すことが多い。良い方の目の矯正視力を基準にして、米国では良い方の視力が0・1以上0.5未満は「ロービジョン」、良い方の視力が0.1以下なら「失明」とされている。
日本では、視覚障害の原因になっている病気が5つある。①緑内障②糖尿病網膜症③変性近視④加齢黄斑変性⑤白内障で、これらだけで視覚障害の原因疾患の4分の3を占めている。失明も、男性の46%、女性の53%はこれら5つの病気が原因だった。
失明やロービジョンを防ぐためには、5つの病気の早期発見、早期治療が必要になる。そのために重要なのが、定期的な「眼科検診」だ。