ピアス穴が10cmの塊に “ただの傷”を甘く見てはいけない
「高血圧の人がケロイドに至りやすいのは明らかです。血管が障害を受けて炎症が悪化・増強し、それがケロイドに関係していると考えられます」
女性ホルモンはケロイドの悪化を進行させるので、妊娠が悪化因子に加わる。これらの悪化因子に該当することで、1つのピアス穴から重症ケロイドに至り、直径10センチ以上の塊をぶら下げたような状態にまでなる人もいる。
■高血圧、妊娠で悪化
しかし、最も重要なポイントは「適切な治療で、驚くほどきれいに治る」ということ。肥厚性瘢痕やケロイドの治療は、「ステロイドを含有したテープを貼る」「包帯などでの圧迫、かゆみを鎮める飲み薬などで補助する」ものになる。
これらで改善されなかったり、治療期間を縮めたければ、「手術」あるいは「手術+手術による新たなケロイド予防のための放射線」が選択肢になる。すべて保険適用だが、自費診療であれば、レーザー治療の追加という手もある。
ただ、これらの治療が正しく行われていないのが現状だ。よくあるのが、次の4つだという。