がん、心筋梗塞、脳卒中…日本「3大疾患」治療のお値段

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 最近は、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使った手術が広がっている。小さな穴を開けて内視鏡を使って行われるので、出血や術後の痛みが少ない低侵襲な手術とされる。

「ただ、保険適用外なので全額自己負担。最も簡単なものでも350万円程度かかる。開胸手術と比べて心臓の回復具合が明らかに上回るわけではないので、メリットを見極める必要がある」(心臓外科医)

脳卒中

 脳卒中の大半を占める脳梗塞は突然起こる。状態に応じてさまざまな治療法があるが、基本的には保険適用の治療だ。

 発症後4時間半以内であれば、血栓溶解療法(t―PA)が検討される。20日前後の入院で、窓口請求額は治療費、入院費含めて約60万円。t―PAで十分な効果が得られない場合は血栓回収術となり約90万円。バイパス手術やステント留置術などになると高額で約120万円(いずれも3割負担の場合)。

「治療費だけでなく後遺症軽減のためにも早期来院早期治療が重要。そのために初期症状を見逃さない」(東京慈恵会医科大学神経内科・井口保之教授)

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