【喀血のカテーテル治療】国立病院機構東京病院呼吸器センター(東京都清瀬市)

公開日: 更新日:

 同センターは、ベッド数300床、医師40人以上を有する国内最大規模の呼吸器センター。「腫瘍」「感染症」「びまん性肺疾患」「COPD」「喀血」の5部門で構成され、24時間救急体制で診療にあたっている。

 中でも特徴的なのは、全国でも珍しい「喀血外来」を置き、「気管支動脈塞栓術(BAE)」というカテーテルによる血管内治療ができること。その年間実施数は、世界で2番目に多い(1位は大阪・岸和田盈進会病院)。喀血部門の責任者の益田公彦医長(顔写真)が言う。

「せきやタンとともに血を吐く喀血は、主に『非結核性抗酸菌症』『気管支拡張症』『肺アスペルギルス症』『特発性喀血症』などの肺疾患によって起こります。治療は、止血剤で一時的に出血を止める対症療法が一般的に行われています。専門性の高い血管内治療のできる呼吸器内科医がまだ非常に少ないからです」

 喀血は出血量が少ないうちはいいが、肺病変からの大量喀血は窒息死につながる。そのような救急患者の場合、昔であれば外科手術で肺の切除、近年では放射線科が中心となり血管内治療が行われている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」