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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

東海の精神系医師 多い2次医療圏・少ない2次医療圏

公開日: 更新日:

 東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)は、精神系(精神科・心療内科)の医師が少なめです。最も多い三重県でも人口1万人当たり1.19人、全都道府県中27位にすぎません。愛知県は1.00人(38位)、岐阜県は0.95人(43位)です。全国平均が1.27人なので、かなり少ないことが分かります。

 しかし、民間シンクタンクによる幸福度ランキングでは、愛知県が9位、岐阜県が13位、三重県が23位になっています。別の民間企業が調べた「女性のストレスオフ県(ストレスが少ない県)ランキング」によれば、岐阜県3位、愛知県14位、三重県36位でした。つまり、岐阜と愛知はストレスや心配事が少ない、住みやすい県ということになります。ただ、三重県はストレスが多く、幸福度があまり高くなさそうです。

 そうしたことが精神系の医療ニーズに反映されているかもしれません。岐阜県や愛知県は悩み事が少ないから、精神系の医師も少ないという解釈ができそうです。また、三重県はこの2県よりもなにかとキツい土地柄だからこそ、精神系医師のニーズが高いのかもしれません。

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