仕事の合間に女性の谷間に顔をうずめて突然死したい

公開日: 更新日:

帯津良一(帯津三敬病院名誉院長)

 私はどちらかというと仕事が好きだから、仕事中に将来への展望を持ちながら死んでいきたいですね。

 病院の外来の広い廊下を急いで歩いている。目の前には看護師が歩いている。私に突然、心疾患が起こる。彼女が気配を感じて振り向き、手を差し伸べてくれる。私はその手の中に倒れこみ、彼女の胸の谷間に顔をうずめ、死ぬ――。

 仕事中であり、ほっとする状況というのが理想的です。女の人の胸の谷間が好きだし、ほっとする。年を取ると、若いころと違った意味で女性を好きになりますね。一緒に酒を飲んだり、別れ際にハグしたり、ささいなことでも女性が絡んでくると楽しい。

 生きることは、人間の尊厳を全うすること。人間の尊厳とは、「攻めの養生」を果たしていくこと。そして攻めの養生とは、病を未然に防いで天寿を全うする従来の養生ではなく、日々命のエネルギーを高め、死ぬ日を最高にして、勢いをかって死後の世界に突入する積極的な養生のこと。

 死ぬまでに生と死を統合し、どっから生でどっから死かわからないようにできればいい。もしできなければ、あの世でやればいい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド