表情乏しい人が満面の笑み 旅行に行き“ミラクル”起こそう

公開日: 更新日:

 昨年秋の台湾旅行でも、数々のミラクルがあった。その経験者のひとりがNさん。50代で認知症を発症した夫の在宅介護を始めて25年になる。

 夫は寝たきりで、旅行の2カ月前にどこかで疥癬ダニに感染。感染の拡大を防ぐため、2カ月間一歩も外出できなかった。それにより一気に体力が衰え、ミルですりつぶした食品を少量しか受け付けなくなっていた。

「このままずっと流動食になるんだろうと、覚悟しました」(Nさん)

 旅行どころではない状況だったが、ほぼ毎年旅行に参加している夫は、1年前、前回の旅行から戻ってきたその日から「また台湾行くんや」と楽しみにしていた。Nさんも、旅行をやめることは少しも考えなかった。

 荷物には夫のために、食事をすりつぶすすりこぎ、バナナ、軟らかいパンなどを用意した。

 ところが、行きの飛行機で最初のミラクルが起こった。

「機内食で出てきたレタスを、パリパリパリッと食べたんです。生野菜なんて長く食べていませんでしたから、『のみ込み、大丈夫?』と心配になったのですが……」(Nさん)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議