【糖尿病】JCHO東京新宿メディカルセンター・糖尿病内分泌内科(東京都新宿区)
「2週間コース」は、血糖値を安定させ、それぞれの患者に合った最適な治療方針を決める。合併症の検査もひと通り行うことができる。
「1週間コース」は、外来での血糖管理がうまくいかない場合の食事療法を学び、内服薬・インスリン投与法の見直し、急な血糖コントロールで悪化した場合のインスリン注射のし方などを習得。
「週末入院(3~4日間コース)」は、木曜の午後に入院、金曜は検査日、土~日曜まで食事療法を体験。この間、持続血糖モニターで血糖値の動きを調べ、治療方針の見通しを立てる。血糖値の自己測定やインスリンの自己注射などの実体験も可能だ。
■近隣のかかりつけ医を逆紹介することも
糖尿病の病態は、患者によって千差万別なので個別治療が基本になる。その病態の評価は、検査でインスリン分泌能・インスリン抵抗性を調べ、血糖管理に関係する食事・運動・生活習慣・生活環境・合併疾患などの要素を分析して、治療方針に結びつけるという。
「糖尿病の薬物療法は選択肢が著しく増え、さまざまなアプローチが可能です。しかし、重要なことは誰にでも効果のある理想的な薬物があるのではなく、個々の患者さんに合わせた最適な治療薬を選択することです。個人的な意見として、理想的な薬物の3条件は、①病態に合っている②合併症予防に効果的③安全性(副作用などが少ない)――と考えています」