論文が世界で注目 胆道がんをほぼ確実に発症させない方法

公開日: 更新日:

 胆道がんは非常に予後が悪いがんだ。発見された時にはすでに進行がんで手術が困難なケースが珍しくなく、たとえ手術ができても再発率が高い。この胆道がんに関する論文が発表され、注目を集めている。

 先日、消化器病学の分野で世界で権威のある医学雑誌「The Lancet Gastroenterologynibu&Hepatology」に、日本人が筆頭著者の総説論文が初めて掲載された。テーマは「膵・胆管合流異常と先天性胆道拡張症」だ。筆者である都立駒込病院・神澤輝実副院長は長年、胆道がん予防につながる治療の研究に力を注いできた。今回の論文では「膵・胆管合流異常」の治療が胆道がんの予防につながることに触れている。

 通常、膵管と胆管は十二指腸内で合流するが、十二指腸壁外で合流する先天性の形成異常がある。これを膵・胆管合流異常といい、胆道がんの発症率を高める。

「胆道がんの発症前に合流異常を発見すれば、胆道がんを予防できる。予防法が認知されれば、胆道がんの死者数の減少が期待できます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…