人間は“全身金粉”で長時間過ごすと呼吸困難で死ぬはウソ
「皮膚には刺激や有害物質、病原体などから体を守るバリアーの役割があります。また、汗をかいたり毛穴を閉じたりして、体温調節をしています。これらの機能を失うことで、感染症や体温調節ができなくなったりすることにより危険な状態になるのです。皮膚呼吸ができないからではありません」
それに顔の皮膚は全身からすれば、ごく一部。逆に化粧品には紫外線をカットする成分が入っているので、日常的に化粧することは皮膚がんなどの発生を防ぐことにつながるという。
「ただ、化粧もスキンケアをきちんとしないと問題が起こります。化粧を塗りっぱなしにしておくと、毛穴に汚れが詰まって吹き出物やあせもなどの原因になります。それに乾燥して肌に悪い。ですから女性は毎晩、洗顔して化粧水や乳液などを使って丹念にケアをしているのです」
男性も季節問わず、日焼け止めくらいは顔に塗った方がいいという。紫外線のダメージを日常的に受けていると、皮膚の防御反応で厚く硬くなり、肌がゴワゴワした“老け顔”になる。知識として覚えておこう。