40代で難病に さかもと未明さんを救った名ホテルでの半年

公開日: 更新日:

 離婚して一人暮らしを始めてみると、とても体調が良くなりました。夜中に仕事をして昼まで寝ていられる環境が体質に合っていたんですね。それでも時々、体調を崩して病院に行くと、「甲状腺が腫れている」とか「子宮筋腫が複数ある」と言われたりしていたんです。ただ、痛みが引くと病院に行かなくなり、仕事に没頭しました。「“漫画家になる”と親にタンカを切って出てきたんだから、漫画を描きながら死ねるなら本望だ」くらいの心持ちでした。

■ステロイド投与を受けて衝撃を受けた

 そして06年の年末、41歳の時に指がひどく腫れ始め、ある時、全身の関節がひどく痛んで、ペンも持てなくなり、皮膚科に行きました。すると「膠原病の疑いがあるからすぐに東大病院へ行きなさい」と言われたのです。検査の結果、全身性エリテマトーデスなどの診断が下りました。

 当時テレビに出ていたので、顔が腫れるのが怖くてステロイドを拒否していましたが、手足の筋膜が拘縮して歩けなくなった時、諦めてステロイド投与を受けました。これが凄く衝撃でした。物心ついた頃からずっと感じていた全身の疲労感や痛みがウソのように軽くなったからです。「普通の人は生きるのがこんなに楽なんだ」と思いました(笑い)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  1. 6
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  2. 7
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  3. 8
    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

  4. 9
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  5. 10
    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題