肺がん<2>「一緒に健康診断を」友人の誘いが救いになった

公開日: 更新日:

「何十年とどこも悪いところがないし、3食とも食事はおいしい。ただ、年金生活者で地味な生活を送ってきましたから栄養に偏りがないかが心配でした」

■「肺がん」という病名は浮かばず

 当日は検査のために朝食を抜いて、友人と2人で自宅から徒歩10分というクリニックを訪ねた。問診、身体測定、血圧、尿、心電図、胸部X線検査など1時間ほどの簡単な受診で帰宅。1週間後、検査結果を聞きに再びクリニックを訪ねると、院長がX線の画像を見ながらこう言った。

「肺に気になる影が見えます。総合病院を紹介しますから、精密検査を受けてくださいね」

 肺に影――。そう告げられても、橋本さんの頭の中には「肺がん」という病名はまったく浮かんでいなかった。

 2017年もあと数日で終わろうとしている12月末、長女と一緒に自宅から歩いて十数分という総合病院を訪ねた。再び血液検査、CT、MRI検査などを受診し、結果が出るまで気持ちが落ち着かない不穏な1週間を過ごした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド