落ち着きがなくミスが多い「大人のADHD」の治療法とは

公開日: 更新日:

【Q】子供の頃から、落ち着きがなく、ちょっとしたミスが多い。「大人のADHD」ではないかと疑っています。その場合、どういう治療が行われますか? (40代・男性)

【A】頭の中で考えていることの整理が上手にできない。物事に優先順位をつけられない。ミスが多い。片付けが苦手。大人のADHDは、これらがセットで表れます。

 ADHDの診断は、「成人期のADHDの自己記入式チェックリスト」への記入、複数回にわたる慎重な面接などで行います。日本で現在、認可されている薬は2種類あり、症状が生活に支障を来している場合、薬を処方します。

 大人のADHDは、子供の頃から症状があります。しかし日本の学校教育は成績重視のため、IQが高い人は成績でカバーされ、本人も周囲もあまり気づかない。

 ところが就職すると一変する。社会に馴染めない自分に直面します。何をしたらいいか分からず、ひたすら指示待ちをしてしまう人もいます。

 発達障害は個性。薬も一生飲み続けるものではない。通院によるカウンセリングでミスの原因を探ったり、能力を発揮できる仕事はないかなどともに考え、減薬や断薬を目指します。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」