深刻な感染症を媒介 豪雨の後は「蚊」の大量発生に要注意
不気味なのは2年前に対馬で高齢者4人が同時期に日本脳炎を発症、1人が死亡したが、その感染源がいまだに不明なこと。対馬には豚はおらず、同じ日本脳炎ウイルス増幅動物のイノシシを調べたが特定できなかった。
蚊から身を守るにはまず日本脳炎ワクチンを打つことだ。罹患リスクを75~95%下げられる。
蚊は人の呼吸に含まれる二酸化炭素、体臭に含まれるスルカトン、ノナナールなどの化合物、体熱などに反応する。夜間外出は控え、戸や窓の開閉を少なくする。就寝時は網戸やエアコンを使う。長袖で皮膚を露出しないことも大切だ。
水たまりを減らすことは蚊の減少につながる。
「空き缶、バケツ、コンビニの袋など、たまった水はすべて捨てる。墓地の花立てのように水が捨てられなければ、銅線を丸めて入れましょう。銅イオンの毒性でボウフラを殺すことができます」
洗剤を水たまりに入れたり、鉱物性の油を表面に垂らすのもいい。
今は目の前のがれき整理が最優先だが、できたら水たまりをなくす努力もした方がいい。