大人も危険 スマホでのストレス解消が引き起こす目の病気
中には単に目が外側にずれるだけでなく、モノが二重に見えると訴えることがあるという。
「麻痺性斜視と呼ばれるものです。目の動きに関係する動眼神経、外転神経、滑車神経のいずれかが麻痺を起こし、関連する筋肉の働きが妨げられると起こります。糖尿病などの生活習慣病が引き金となり発症する場合もあります。ただ、モノが二重に見える場合は、脳内の血管が詰まって眼球運動に関係する神経の麻痺を発症していることもあるので、早めに受診することが重要です」(清澤院長)
斜視と判断されると、子供の場合は矯正用のプリズム眼鏡などを使用する。レンズにプリズムを組み込むことで目が外側に向いて見える見え方を変える特殊な眼鏡だ。それでも矯正が難しい場合は眼球を動かす筋肉を短くしたり、位置を変えたりする手術も検討される。
斜視は子供の場合はいじめにもつながり、大人でも余計なハンディと感じることもある。早めに専門家に相談した方がいい。