著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

「暗いところで本を読むと目が悪くなる」は間違いなの?

公開日: 更新日:

「暗いところで本を読むと目が悪くなる」とは、私も小さい頃に親や先生からよく聞いた話です。ところが、最近の医療記事などでは、それは間違いで目は悪くならない、という内容のことがよく書かれています。一体どちらが正しいのでしょうか?

 いろいろと調べてみると、2007年の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」という医学誌に載った解説記事がもとのようです。そこでは医療界の迷信のひとつとしてこの話題が取り上げられています。

 その記事によると、多くの眼科医の意見として、暗いところで本を読んだり、揺れる電車の中で本を読むことは、文字に目のピントを合わせることが難しい。目を調節する筋肉の疲労(眼精疲労)の原因とはなる。しかしながら、それは一時的なことで、視力の低下などの原因になることはない、という説明になっています。ただ、お子さんの時にそうしたことを繰り返すと、近視の原因になる可能性を指摘する意見があります。また、涙が少なくて目が乾燥するような病気の場合にも、病状が悪化する可能性があります。

 したがって、暗いところで本を読んでも、それだけで目が悪くなることはないのですが、お子さんでは近視の原因にはなりますし、目に病気があるとそれが悪化することもあるのです。結果、本は明るいところで読んだ方が良いことには間違いはないようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係