子供がすぐキレる…「鼻詰まり」が脳や体に及ぼす影響とは
■子供の鼻詰まりは表面化しにくい
具体的に、以下のダメージが挙げられる。
【顎の骨の発育の遅れ】
「鼻詰まりになると口呼吸になり、口呼吸が続くと顎の骨の発育が遅れ、歯並びが悪くなったり、上下の歯の噛み合わせがずれたりします。また口の中や周囲の筋力が低下し、成長後も口を開けたままの状態になりがちです」
【姿勢が悪くなる】
「酸素をたくさん取り入れようと、首を突き出したような姿勢で口呼吸をする。これが続くと、前かがみの姿勢が常態化してしまいます」
【熟睡できない、心身の発育が妨げられる】
「幼・小児の鼻詰まりで最も大きな問題は、睡眠を妨げることです」
子供の睡眠は“脳の発育”という重要な役割を担っている。睡眠障害で脳の発育が妨げられると、集中力の低下、学習能力の低下、キレやすいなどの攻撃的行動、情緒不安定、意味もなく動き回る多動、知能の発達障害などが見られることが報告されている。また、背が伸びない、運動が苦手、日中の活動力が低下するなど、身体的な発育も阻害されることが報告されている。