女性ホルモンが減少する閉経後も乳がんを発症するのはなぜ

公開日: 更新日:

 女性ホルモンは「女らしさ」をつくり、「子づくりの準備」に威力を発揮する。卵巣から「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類が分泌されている。東京都立多摩総合医療センター内分泌代謝内科の辻野元祥部長が説明する。

「女性ホルモンは、母親の胎内では子宮や卵巣などの女性生殖器を発育させ、生まれて思春期になると乳房や乳腺を発育(2次性徴)させます。また、脳に働くと協調性をもたらす『オキシトシン』というホルモンの作用を増強させます」

 女性の月経周期は、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が交互にピークを迎えることで起きている。エストロゲンは排卵直前に最も分泌が高まり、子宮内膜を厚くさせる。女性を美しくする効果が強いので「美人ホルモン」とも呼ばれる。つまりこの時期、男の精子をゲットできるように“女子力”が増すのだ。

 そして排卵後はプロゲステロンがピークを迎える。厚くなった子宮内膜をさらにフカフカなベッドに整えて、受精卵が着床しやすいように準備する。しかし、排卵後、約2週間経っても受精卵がやってこなければベッドは不要になる。子宮内膜の壁がはがれて、血液と一緒に排出されるのが“月経(生理)”だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も