「尿タンパク」は陰性でも…糖尿病の人が追加するべき検査

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 では、陰性だから大丈夫かというと、そうでもないのです。

 糖尿病の合併症のひとつの糖尿病腎症だと、尿タンパクの定性検査で陰性であるにもかかわらず、アルブミンというタンパク質がわずかに含まれていることが少なくありません。その状態を放置すると、糖尿病腎症が悪化し、腎不全を起こし、人工透析を余儀なくされます。

 糖尿病の人は、尿タンパク検査だけでは不十分ということです。そこで欠かせないのが、わずかなアルブミンも検出できる「尿中微量アルブミン」を定期的に受けることが無難でしょう。

 腎不全を招く病気はいくつもありますが、その1位が糖尿病腎症。糖尿病の人は3割ほどが糖尿病腎症を合併しているといわれますから、決して油断できません。

 糖尿病で「尿中微量アルブミン」を調べたことがなければ、すぐに受けることをおすすめします。

梅田悦生・赤坂山王クリニック院長

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