大腸がんと診断されたことを、父には告げたくなかった
2014年12月19日、大腸内視鏡検査と細胞診の結果から、大腸がんの一種、横行結腸がんと告げられました。腹腔鏡の手術なら傷も小さくて済むが、その病院ではお腹を切る手術しかできない。そこで、がんセンターを紹介されました。医師である主人が上司の内科医に相談したところ、やはり同様の意見。12月26日にがんセンターを受診。家族の既往症などを話した段階で、リンチ症候群の可能性が高いと、がんセンターの医師に言われました。
リンチ症候群は、ミスマッチ修復遺伝子の生まれつきの変異によってがんが発症しやすくなる病気で、リンチ症候群の遺伝子変異を持つ人では、約80%が生涯に大腸がんを発症するという報告があります。それも、若い年代で発症する。大腸がんと診断されたのは12月で、年の瀬だということもあり、リンチ症候群の検査は手術後にとのことでしたが、母方の家系で何人もがんで亡くしていること、40歳という若さで大腸がんを発症したことなど、リンチ症候群の条件と当てはまることが多かったのです。
がんセンターは混雑していましたが、緊急性があるからと、年明けすぐに検査の予定を入れてくれました。PETやCT、大腸がんの正確な場所を調べるためのバリウム検査などを受け、最終的な診断名は、横行結腸がん。最初の病院では結腸近くではないか、とのことでしたが、実際は全然違う場所でした。