着ている服一着で心電や体温を計測できるスマートアパレル
「伸縮性に優れた電子回路布を用いたイースキンは、従来の服型のウエアラブルデバイスと異なり、普通の服として着られる実用性の高さが特徴です。最初に開発したシャツは、14本の伸びるセンサーが装着してあり、人の動きや呼吸が取得できます。心電を計測するウエアなどは他社からも販売されていますが、複数のセンサーを着心地の良い一着の服に搭載する技術は、現時点では他にありません」
マイコン、充電池、通信機が内蔵されたハブが胸上部に付いており、それを外せば普通に洗濯もできる。
イースキンのシャツは、すでに17年から国内外の法人向けに販売が開始されている。いまではTシャツ、スパッツ、ズボンなどいくつも種類があり、購入側の用途に合わせた受注も行っている。連動させるソフトも共同で開発する場合もあるという。
用途はVRなどのゲームコントローラーとしての使用や、スポーツのフォームのモニタリング解析などに活用できる。しかし、他のウエアラブルデバイスと比べて装着感が少なく、長時間着用できることから医療・介護分野での活用の期待度は大きい。