専門家が解説「運動で痩せること」の難しさと正しい考え方

公開日: 更新日:

 ところが、普段の生活で使われる筋肉は遅筋線維で、速筋線維は鍛えられないので特別な運動をするしかない。しかも、40歳を境に筋肉の合成が分解に追いつかなくなり、速筋線維から痩せていく。

「これにあらがい筋肉を大きくするには、トレーニングで筋肉を何度も収縮させ、筋線維内にあるタンパク質合成工場『リボソーム』を活性化させ、その数を増やす必要があります」

 それには、ダンベル運動など負荷の大きな運動を繰り返さなければならない。しかも、体重を減らしつつ筋肉をつけるとなると、さらに難しい。

「運動の前後に高タンパク質、糖質を抑えた食事を取り、高度な負荷運動、長時間の有酸素運動を長期間続ける必要があります。一般の人がこんなストイックな生活を継続するのは、並大抵の努力ではできません」

 筋肉は血液中の糖を貯蔵し、それを動かすことでさまざまなホルモン様物質を血液に分泌して、全身に影響を与えている。

 運動が健康にいいことは間違いないが、ダイエットの視点で考えた場合、運動のみで痩せるのは効率が悪い。きちんとした食事と生活習慣を視野に入れることが大切だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース