野菜保存をイチから見直す 疲労回復への冷蔵庫レイアウト
もし、専用のビニール袋に入って売られていたら?
「それらの袋には、野菜から出るエチレンガスを排出し、劣化を防ぐ役割があるので、袋から出さずにそのまま野菜室へ」
【冷凍保存】
レタスなど加熱せずに食べたい野菜を除き、すぐに食べない場合は、早めに冷凍した方がいい。
「食材の劣化は温度と時間に関係し、冷凍すればその時点の栄養と味をキープできます」
14種類の食材をマイナス24度で冷凍保存し、1カ月ごとにカロテノイド、ビタミンなどの含量を測定したデータがある(日本食品保蔵科学会)。それによると、例えばビタミンCは、ホウレン草、キャベツ、グリーンアスパラガスなど、1カ月後、2カ月後でほぼ変わらず。春菊、グリーンピースで減少が見られたが、ほかの多くの野菜で栄養の損失は見られなかったという。
トマト、キノコ、ニラ、ネギなどはそのまま冷凍し、加熱して使う。
「トマトやキノコは冷凍によってうま味が増します。キノコは日光浴でビタミンDが増えるので、数日干して冷凍するといいでしょう」
一方、キャベツ、白菜、ブロッコリー、アスパラなどは軽く加熱して水分を飛ばしてから冷凍。食感が保て、サラダなどにも使える。
「慢性疲労や精神的な疲労には、カロテノイドやビタミンB、C、Eが特に有効です。野菜の上手な保存法で効率良く摂取してください」